「未知との遭遇」は放映当時、カラフルに発光するUFOや宇宙人が何体も登場するシーンに誰もが衝撃を受けました。
驚いたことに舞台となった山は実在しています。そしてそこで宇宙人との交信の『メロディ』は数学者によって導き出されました!
今回は「未知との遭遇」そのメロディ誕生秘話や実在する山などをご紹介します!
「未知との遭遇」のメロディ、レミドドソとは?誕生秘話
レーミードードーソー♪
この映画で一番印象的なシーンといえば、UFOと交信する時に流れるメロディではないでしょうか?
映画「コンタクト」では電波信号、「メッセージ」では表意文字、「未知との遭遇」ではメロディ、それぞれ異なる宇宙人とのやりとりがあり興味深いですね。
さてこのメロディですが、監督のスピルバーグはメロディとは言っていません。ここにスピルバーグのこだわりがあるのですが、それは一体なんでしょうか・・・
【未知との遭遇】メロディはスピルバーグのこだわりだった!
『母船との交信は5音でなければならない!』
「未知との遭遇」の宇宙人との交信メロディの音階は「レ・ミ・ド・ド・ソ」
音楽担当のジョン・ウィリアムスは七音にしたかったのをスピルバーグは却下したそうです。
理由は、「母船との交信には5音でなければならない。7音だとメロディになり、3音だと玄関チャイムになるからだ」ということだったそうです。
そこで音楽担当のウィリアムは友人の数学者に頼んで12音階のうちの5音の組み合わせを打ち出してもらい13万4000通りの中から200組を選びました。
その中から選んだのが「レ・ミ・ド・ド・ソ」だったのです!
なんとも一苦労、二苦労もある音楽作りですが、映画において音は観るものや映画のストーリーにとても影響を与えるからこそ、スピルバーグは音にまでこだわっていたことに私は驚きました。
40年も前の映画ですが、コンピューターの力というものは当時から映画に貢献していたのですね。
13万以上の組み合わせの中から選ぶ・・・・アナログで組み合わせをしていたら、音楽もいつまで経ってもできなかったことでしょう。
【未知との遭遇】メロディは「ソルレソル」という人工言語
みなさんは『ソルレソル』というのをご存じですか?
民族、地形など文化的背景などによって形成されたいわゆる私たちが使っているのが自然言語と言われるものに対して、人工的に作った言葉という意味です。
『ソルレソル』1817年にフランスのジャン・フランソワ・シュドルよって提唱されました。
UFOとの交信音「レ・ミ・ド・ド・ソ」がそれに当たるそうです。
劇中ではその「レ・ミ・ド・ド・ソ」の意味ははっきりとは明かされておりませんが、『ソルレソル』の概念から言うと、文字の代わりに音の高さで表現し、対応するのはアルファベットではなく、独自の語彙や文法が当てはめられています。
【未知との遭遇】UFOの発光にも意味があった?
「ソルレソル」は「ドレミファソラシ」の七音にそれぞれ対応する色があるそうです。
なので、宇宙人との交信の際の発光色に音と同じようにいみがあるのかと思い、調べてみました。
音と色の対応する意味は以下の通り。
「ド」=赤色・・・・・・「人」「食べ物」「機能」など
「レ」=オレンジ色・・・「服」「家」「家族」など
「ミ」=黄色・・・・・・「行動」「傷」など
「ファ」=緑色・・・・・「国」「農業」「戦争」など
「ソ」=水色・・・・・・「映画」「文学」「科学」など
「ラ」=青色・・・・・・「工業」「商業」など
「シ」=紫色・・・・・・「街」「政府」「警察」など
これらを組み合わせて単語や文を表現するとのことです。ろう者の人でも使えるようにハンドジェスチャーで表せ図形もありるそうです。
しかしながら、どういう意味なのかどうかは映画の中では明らかになっていませんでした。。
余談ですが、映画「陽の当たる教室」で耳の聞こえない愛息子のためにオーケストラを演奏するシーンを思い出しましたが、演奏は音と色をリンクさせていたのでまさにそれこそ「ソルレソル」ですね!
【未知との遭遇】メロディを奏でた楽器シンセサイザーはYAMAHAだった!
「未知との遭遇」のクライマックスでのUFOとの交信に使われたメロディを生み出したのはなんと「YAMAHA」の「SY-1」(1974年発売)シンセサイザーでした。
ヤマハのシンセサイザーの原点であったモデルだったとのことです。
私はシンセサイザーについて詳しくないので詳しい性能や機能の説明は省きますが、オーケストラ楽器系を中心に14×2音色だったそうですね。
とても古い楽器ですのでお目にかかれないとのことですが、映画の中では永遠に生き続けられる代物となったのは日本製楽器としては大変光栄なことだと思いました!
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