【NOPE/ノープ】怖い?感想,あらすじ,UFOの正体ネタバレ!作品紹介,アニヲタ,怖くない,最悪の奇跡

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怖いもの見たさ…を体現。2022年8月26日から公開中ですが、ジワジワとマニアックなファンが増えつつある『NOPE/ノープ』

映画館での告知を観た人は、何が何だか正体不明の恐怖は一体何か気になりませんでしたか?

「最悪の奇跡」とサブタイトルがついていますが、果たしてどれだけ最悪なのか!

絶対最悪に決まってる!

慄く人びとと大量の血で想像に固くありません。

私はは戦慄と恐怖に大量の血・・・という設定がちょっと苦手なのですが、好奇心が勝ってしまい、「NOPE/ノープ」を一人で観に行ってきました!

観たいけどまだ迷っている方へ、ネタバレなしのあらすじ、次にネタバレと分けてて書きましたので、興味のある方を目次からクリックしてお読みくださいませ!



 

『NO PE/ノープ』は怖い映画?

『NOPE/ノープ』は予測不可能なサスペンス・スリラーです。

 

「好奇心は罪ではない。

 しかし、好奇心は慎重に使わんとな…… まことに、そうなのじゃよ……」

 

これはハリー・ポッターのダンブルドア校長先生の言葉です。

まさにこの通り。

 

得体の知れないものは、危険と知っていても知りたくなるもの。

映画館の予告編で気になった方も多いのではないでしょうか?

 

予告編では、未確認飛行物体らしきものが出てきましたよね。

雲の塊の奥に潜むUFOの正体は一体…

メッセージやコンタクトなどみに見られる、人類にとって友好的な設定と真逆の宇宙人が出てくる怖い映画になっています。

 

余談ですが、ノープとは「いいえ」のほか、若者層のスラングで否定的な「ありえない」「まさか」という表現で使うそうです。劇中にも時々出てきます。

今まで気にせず観ていたからなのかわかりませんが、ノープという言葉の採用はこの映画が初めてな気がします。

 

『NOPE/ノープ』怖い映画!でも感想は「みんなに見てほしい!!」

率直に観た感想は、みんな面白いから観て!!といまず第一に言います。

怖くて最悪なんてものではありません!

私の嫌いな恐怖でパニック状態になるギャーギャー騒がしい人間やイなんでやねん!とイラッとくるシーンもなく、次はどうなるの?!え?!そうきたかー!と思わせてくれます。

予想の斜め方向をいくジョーダン・ピール監督に賛美です!

 

効果音に驚いたり、恐怖心を煽るようなドッキリ演出もとても良かったと思います。ちょっとその辺はナイト・シャラマン監督的な演出にも似ていました。

 

出演者も一人一人、演技が上手いなーと素直に思いました。主役の兄OJのキャップが被り切れていないのが個人的に気になっていましたが・・・笑

 

映画館には私を含め6人しかおらず、私は後部座席でめっちゃリアクションしながら観ていました!その方がのめり込めますしね!「感じて動く=感動」とはまさにこのことだと思います。

 

また、全てをコントロールできると思ってる人間の無知と愚かさ、人種差別・・・そんな社会的問題要素も盛り込んでいますので、浅い映画ではないかと思います。

 



『NOPE/ノープ』は怖い!あらすじ(ネタバレなし)

 

馬の牧場を経営する父と兄OJと妹エメラルド。ある日空からの落下物に当たった父は突然の死を遂げた。それはとても不可解なものであった。5セントのコインが頭に刺さっていたのだ。

こんなことってあるのだろうか。いや(=ノープ)信じたくはなかった“最悪の中の奇跡”というのは実在する。

そして次に起こるは牧場の馬たちの異変と雲の中に潜む謎の飛行物体の存在と全ての電源が落ちる不可解な謎・・・恐怖の始まりだ。

 

父の死の直前にその謎の飛行物体を目にしたことから、牧場の経営の資金繰りに悩んでいた兄妹はバズり動画を撮って一攫千金を狙おうと決め、デジタルショップの店員を巻き込んで監視カメラの撮影を開始することに。

しかし、それは決して見てはいけないものだった。

 

恐怖は頭上にまでやってきている。なのに正体がカメラに収められない。恐怖に慄きながらも、意地でも未確認物体を撮ってやろうとする兄妹。プロの有名カメラマンを呼んで撮影に挑むが果たして撮影に成功するのか・・・

最初は好奇心から始まったものが恐怖へと予想もしない方向へ変わっていき、衝撃のクライマックスを迎えていく。

ちょっとネタバレに近いかと思いますが、あえてここで…冒頭に出てくる言葉をここで紹介します。

 

私はあなたの上に汚物を投げつけ、あなたを軽蔑し、見世物にする

ナホム書3章6節

 

これが「ノープ」の物語全体に関わるキーワードなのでこれだけは最初に知っておくと良いかと思います。

「ナホム書」は旧約聖書。

かつて映画を極めたアッシリア帝国の首都であったベニエの滅亡の予言書です。

 

キリスト教徒ではないと意味がわからないと思うので、事前に少し理解していると物語の内容も濃いものとなるのでしょう。

いずれも人間の傲慢さは、いつの時代も見るに堪えないものがありますよね。

 

SNSが大きな市場となり、バズり動画をとることに熱中するあまり、見えていないことが多いのではないでしょうか。過激化する見世物・・・・

 

自分が誰かに見られていることより、自分以外の人を見て嘲笑う傲慢さ。

『見る者と見られる者』

ジョーダン・ピール監督自身も黒人であるがゆえの辛い思いがあったようで、映画にも問題定義としてそれが反映されています。

人を嘲り笑う前に自分自身はどうなのか、よく知るべきなのだと映画で思わされた気がします。

 

『NOPE/ノープ』ネタバレ UFOの正体とは?

 

予告編を見てあの飛行物体はUFOと皆が思ったことでしょう。

実は生命体そのものだったのです。”それ”が明らかになるのは終盤あたりです。

まるで見ていて日本アニメへのオマージュのようでした。それは追って解説しますね。

 

謎のUFOは動かぬ雲そのものが変幻自在に操れる生命体であり

人間を吸い上げて捕食します。

 

消化できない物質は後から吐き出していたのです。

それが、OJの父の死の原因。頭に刺さった5セントのコインだったのです。

予告編でもチラッと観た血だらけの家は、そのUFOが兄妹の家の真上から排出したためでした。

 

未確認飛行生物を何度も目撃するうちに、OJはあることに気が付きます。

目を狙って襲ってくるということ。

Gジャン(=未確認飛行生物。OJが命名)がやってくる時は電源が落ちるということ。

ヒラヒラした旗とかは嫌がるということ。

 

兄弟揃って、絶対に奇跡的ショットを撮る!という最悪な恐怖の中の高揚感と俄然とした意気込みの中、計画したのが遠隔カメラと手動式アナログカメラとスカイダンサー50基。

 

私はバズり動画を撮るために・・・なんて予告動画やチラシを見たので、スカイダンサーはバズるための設置かと思っていましたが、Gジャンの位置確認のためだんたんですね。

 

最後は動画撮影は成功するも、Gジャンの巻き起こした強風によってカメラやテープはメチャクチャになります。

 

Gジャンに狙われ追われる妹エメラルドでしたが

EVバイクに乗ってなんとかジュピターズ・パーク遊園地に入り

カーボウイのバルーン人形を空に放ちそれをGジャンに捕食させようとします。

 

地上ではエメラルドが恐怖の中の執念で

捕食するところをあアトラクションの中にある

井戸型のポラロイド写真に収めることに成功。

 

生きている生物の目と勘違いしてバルーン人形を捕食したGジャンは

空中炸裂してエメラルドは助かることになります。

 

ところで兄のOJはどうなったか・・・

エメラルドを助けるためにGジャンに捕食されたかと思われたけれど

Gジャンが空中炸裂した後、飼い馬のラッキーにのって

カーボウイのようパークの入り口に現れてこの物語は終わります。

 

それは兄のOJが実際に助かってエメラルドのもとへやってきたのか、

はたまた亡霊なのかは定かではないことが視聴者の感想で囁かれています。

私は普通に助かったと見てようと思っています。

だってそれも

”最悪の中の奇跡”

としての演出ですからね。

 

そして日本アニメのオマージュですが、

ジョーダン・ピール監督はエヴァンゲリオンとアキラが大好きと発言しています。

 

終盤の映像はそのオマージュとして表されています。

UFOは生物そのもので、デザインは使徒を元にしています。

それはとーっても分かりやすく表現されているのですぐに気づきますよ。

アキラのオマージュは

金田があの赤いバイクに乗ってブレーキをかけて止まるシーンです。

乗っている人物とバイクが違うだけでそのまんま。

本当に大好きなんだなぁというのが顕著に出ているので観たい方はぜひ!



『NOPE/ノープ』最悪の奇跡/<作品紹介>

表題 「NOPE/ノープ」

2022年8月26日 日本公開

監督・製作・脚本 ジョーダン・ピール

<主要キャスト>

・ダニエル・カルーヤ(OJ=オーティス・ジュニア役)

・キキ・パーマー(エメラルド役)

・スティーブン・ユァン(リッキー役。パークの経営者)

・マイケル・ウィンコット(アントラーズ・ホルスト役) 他

監督のジョーダン・ピール(1979年生)はコメディアンであり、

また俳優として活躍しており自身のプロダクションを持っています。

とっても多彩!

 

『ゲット、アウト』『アス』など

スリラーと社会性を結びつけた作品で世界を驚かせ

監督・製作・脚本を手がけたデビュー作『ゲット・アウト』で

アカデミー脚本賞を受賞しています。

 

意外性に満ちた展開で観客を魅了するのが得意な監督の演出

これから期待大の若手監督として注目されており

今回は3年ぶりの新作。

 

主役を務めるダニエル・カルーヤは同監督の映画

「ゲット・アウト」でも主役を務めています。

 

新進気鋭な監督が放つ今回の作品もジワジワと話題になっているのに

日本じゃまだまだマイナーのようで残念です。

今回の映画館行った時ほとんど観客がいなかったのは

もったいないなぁと私は思っているところです。

しかし、今後注目若手監督間違いなしではないでしょうか!

 



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