「アバター」壮大なスケールで描いたジェムズ・キャメロン監督の作品。10年、2022年12月公開予定となった「アバター2」(原題The way of water)待ち遠しいですね!
アバターはいわゆるSFファンタジー映画ですが、実はところどころスピリチュアルのような要素が散りばめられています。そしてなんと実在したロケ地もありました!
映画「アバター」は面白い?
アバターが面白い!という理由はエンターテイメントの集大成だから!
映画アバターは映像美と物語のオリジナリティ、3D映像としても楽しめる所にあります。アカデミー賞では美術、撮影、視覚効果の部門で受賞。映画界の各監督からもその賞賛がたくさんあったほどです。
物語の構成はシンプルで、勧善懲悪。みんなと協力して人間の欲望と戦う、自然を守る、といったファミリーで見られるところも人気のひとつですね。
アバターって何?
映画以外にアバターと聞いてもいつくのは、「仮想世界の分身」ですよね。それはすでにスマホでネットワークで楽しめるゲームで体験しているかと思います。アニメでは「サマー・ウォーズ」(細田守監督)もアバター世界が出てきます。
その体感バージョンをリアルに再現したのが映画「アバター」なのです。
実際、「アバター」公開当時、3Dメガネをかけて観に行きました。体感度が高くて本当に鳥肌が立ちました。映像美や空間のスケールが壮大でのめり込んだ記憶が蘇ります。
映画の歴史に残る「ターミネーター」「タイタニック」を制作したジェームズキャメロンならではの発想と演出は見応え抜群ですね。
SFファンタジーやCGを駆使した作品は絶対に映画館や大画面で観るのが絶対おすすめですよ!!
映画「アバター」の興行収入がすごい!!
2009年に公開された映画「アバター」の全米興行収入は7億6050万ドル、全世界興行収入は28億4700万ドルです。
中国では昨年2021年に「アバター」再公開し、興行収入は5750万ドルの興行収入を上積みしたとのことです。
それまで最高だった興行収入は12年間ずっと「タイタニック」でした。
2019年公開の「アベンジャーズ・エンドゲーム」の興行収入で記録が破れましたが、2021年中国で「アバター」再公開されたことによって、世界最高の興行収入歴代1位の座についたとのことです。
2009年のアカデミー賞は元奥さんだったキャスリン・ビグロー監督作品*「ハート・ロッカー」に作品賞や監督賞など6部門を持っていかれ世間から比較されてしまったそうですが、当時の社会情勢から鑑みるに仕方がないのかもしれませんね。
映画「アバター」はスピリチュアルな系!?
なぜ映画「アバター」がスピリチュアルな物語のか・・・それは自分の肉体を抜けて精神がアバター(ここでは惑星の原住民ナヴィ)に乗り移るからです。
まず簡単なあらすじからご紹介しましょう。
映画「アバター」のあらすじ(ネタバレなし)
2154年、パンドラという惑星を発見。希少鉱物アンオブタニウムの鉱床があると知り、資源開発に乗り出します。ところが「ナヴィ」という体長約3メートルの原住民がおり、人間(スカイ・ピープル)を敵対していました。
理由は人間の欲のために美しい自然を破壊するからです。自然と共に生きていいるナヴィにとって人間は危険だったのです。
なんとか鉱物を手に入れようと友好関係を築こうと考え出されたのが、原住民のDNAと人間のDNAを掛け合わせた人造生命体(アバター)を作り、精神と接続させてコンタクトを図るというアバター計画です。
人間にとって惑星パンドラは有毒な空気でしたが、アバターと接続することで酸素ボンベがなくても過ごすことが可能になりました。
アバター計画の一員の主人公ジェイクは元海兵隊員でしたが、足が不自由でした。しかしアバターと接続できる様になったことで、自由を手に入れ、原住民の一人ネイティリと出会います。
原住民ナヴィが持つ精神、自然との関わり方や純粋な魂との出会いを知り、ジェイクはナヴィ側につき、パンドラの原住民たちと手を組んで人間たち(資源開発者たち)と対峙することに。
そして、我欲を抑えられない身勝手な人間とナヴィとの戦いが始まります。
映画「アバター」がスピリチュアル系な理由とは?
アバターのヒロインである原住民ナヴィのネイティリがジェイクに対してよくいう言葉があ理ます。
「あなたが見えない」
その言葉は何気ないものでしたが、私にとって印象に残るものでした。
「あなたが見えない」というのは、
純粋な魂で自然と生きてきたナヴィ一族にとって、欲や余計な思考で塗り固めらてしまったジェイクの心=魂が見えない、という意味ではないかと私は考えています。
そして、ネイティリをはじめ、ナヴィやパンドラの自然と交流を通して、本来あるべき姿を知り、魂の本質に気付いた時、五感を飛び越えテレパシーをも使える様になっていきました。
そして映画の終盤のところで
「あなたが見える」
という言葉をネイティリはジェイクに言います。
髪は「神」=精神や魂、という話
惑星での移動手段としての乗り物が、ナヴィたちの相棒、テトラプテロン(空飛ぶ架空の生き物)です。それぞれ乗る人との相性があり、ラプテロンとの最初のコンタクトで『コイツだ!!』というのがわかり、相棒を決めます。
はじめは、繋がりがなければ命の危険もある危険なテトラプテロンですが一度繋がってしまえば生涯の相棒となり得るのです。
その相棒とのつながりも精神的なものであり、ナヴィの髪とテトラプテロンの触覚のようなものをつなぎ合わせ、一体となり空を自由に飛び回れる・・・
髪は『神』と繋がっている。だから昔の人は男女とも髪の毛を伸ばしていた。ということを聞いたことがあります。
日本の古来の考え方と似ているところがある気がしました。
体の機能としてのつながり、つまり電気信号による神経伝達という科学的はまずアバターを駆使し、ナヴィとコンタクトを取るための手段として重要ではあります。
惑星パンドラの植物たちも電気信号なるものであ互いにコンタクトをとっているシーンもありますが、それは科学的観点から見ると電気かもしれませんが、魂=精神のつながりなのではないかと私は思います。
全ては大地(自然)とお互いに繋がっている。
これは現実の今生きている私たちに忘れている大切なことではないでしょうか。
物語の中でナヴィたちが崇めている神「エイワ」への祈りのシーンは宗教的な要素とはまた違い、「純粋に神と繋がった集合意識が大きな力となる」というメッセージが込められている様でした。
ナヴィたちの神「エイワ」は人間たちの手によって破壊されますが、それでも「エイワ」そのものは存在していました。まるで命そのものもののけ姫の「シシガミ様」みたいな存在ですね。
自然に感謝、畏怖の念を抱きと共に生きるナヴィたちの姿はアイヌやインディアンなど原住民の生き方にも通じるとこがあると思いました。
映画「アバター」のロケ地が実在した!
さて、そんな壮大な自然と魂の宿る美しき惑星「パンドラ」は実際あるのでしょうか?
モデルとなったのが中国の武陵源・張家界国家森林公園です。
武陵源は世界遺産に登録されており、
映画「アバター」の舞台、惑星パンドラはここ武陵源で撮影された様です。
また映画に登場するハレルヤ山のモデルは張家界国家森林公園の山々で、起伏が激し荘厳な岩山は息を呑むほどです。なんだか仙人が出てきそうなロケーションですね。
総面積は369平方キロメートル。日本は総面積が約377平方メートルなので、スケールの違いがわかるかと思います。
数億年にも及ぶ隆起や侵食でできた荘厳な景色は「仙境の縮小版」とも言われていいます。
こんなロケ地を探してくる監督や製作スタッフの感性に驚きです。
まとめ
*中国では2021年に再公開で再燃焼
*映画「アベンジャーズ・エンドゲーム」を抜いて世界興行収入一位獲得(28億4700万ドル)
*映像美と物語のオリジナリティあふれ、ファミリーで楽しめる。アカデミー賞では映像、撮影、視覚効果の賞を受賞
*映画「アバター」はSFファンタジーであり、自然を畏怖する生き方、精神世界と繋がる要素があるスピリチュアルな物語
*映画「アバター」のロケ地は中国、武陵源・張家界国家森林公園(世界遺産登録)
いかがでしたでしょうか?
想像だったらいくらできると思いきや、やはりモデルとなったロケ地はあったというのが、私としては一番の驚きでした。しかも観光できるという!
時間とお金の余裕があったら行きたいものですね!
それではまた!
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