1997年に公開された『タイタニック』は、映画史上最高の記録を残した超一級の
恋愛映画、そしてパニックアクション映画です。
現在は映画「鬼滅の刃」が歴代2位で「タイタニック」を抜いていますが、興行収入は当時史上最高の約22.1億ドルを記録し、また1998年第70回アカデミー賞で歴代最多の11部門を獲得するという、映画史の金字塔をなしとげました。
キャメロン監督は、『ロミオとジュリエット』のような純粋な恋愛ストーリーと
「タイタニック号沈没事故」という史実を当時最高のテクノロジーと惜しみないお金を
投じたのです!
恋愛映画として見ても良し! パニックアクション映画として見ても良し!
『タイタニック』には、製作秘話、史実、また都市伝説などネタが豊富なんですよ!
少しだけですが、今回は見どころも一緒にご紹介します!
【タイタニック】史実はどうなってるの?
豪華客船タイタニック号(イギリス)は、処女航海中の1917年4月14日深夜、北大西洋上
ニューファンドランド島沖で氷山にぶつかり沈没しました。
犠牲者は1513人、生還者710人で20世紀最大の海難事故でした。
タイタニック号には定員分の救命ボートは備え付けられていなかったそうです。それゆえ、
当時「絶対に沈まない」と豪語した人間の愚かな「奢り」が仇となった20世紀最大の惨事となったのでした。
今から105年前のことです。
主演のジャック(レオナルド・デカプリオ)やローズ(ケイト・ウィンスレット)など
一部は架空の人物でしたが、船長エドワード・ジョン・スミス、経営者ブルース・イズメイ、
設計主任トーマス・アンドリュースなど多くの実在した人物が登場しています。
その他では、「船が沈没するまで演奏していた音楽隊」「生存者捜索のために声を上げた
マーガレット・ブラウン」「抱きしめあって最後を迎えた老夫婦」などです。
おそらくキャメロン監督は出来るだけ史実に徹することで、架空の主演であるジャックと
ローズをよりクローズアップ出来るようにしたのだと私は思います。
またタイタニックの遭難事故による最後の生き残りで有名だった女性、ミルビーナ・ディーンさん(当時97歳)は1994年6月1日に亡くなりました。
当時新聞紙の小さな一面でニュースになっていたのを覚えています。ミルディーナさんへはタイタニックの主演者であるレオナルド・ディカプリオとケート・ウィンスレット、ジェームズ・キャメロン監督らから「3万ドル(計285万円)」の寄付がされていたようです。
しかし映画史上を変え、興行収入も史上最高だったのに、少ない気もしますがね・・・・ケチくさい話ですが。
【タイタニック】まつわる都市伝説があった?
実は「タイタニック号」には姉妹船「オリンピック号」があったんです。
もしかしてすり替えがあったのでは?との話がTV番組やネットでいわれていました。
調べてみると姉妹船「オリンピック号」の存在は事実でした。
姉妹船「オリンピック号」が過去に事故をおこし多額の賠償金が請求されており、
また「タイタニック号」に多額の保証金がかけれていたというのです。
理由は「タイタニック号」のオーナー、ジョン・P・モルガン(アメリカの財閥)が出向直前に乗船をキャンセル。
またモルガン氏の友人50人も同時にキャンセルしたらしく、そのことが疑われる原因になったみたいですが残念なながら真実はわかっていません。
ただし、こういう話も映画『タイタニック』の面白さのひとつかもしれませんね!
【タイタニック】簡単なあらすじ紹介
豪華客船タイタニック号に乗ってイギリスからアメリカに渡る労働階級のジャック(レオナルド・デカプリオ)と上流階級のローズ(ケイト・ウィンスレット)との出逢います。
画家になるために胸に自由の切符を抱いたジャック、強制的な結婚という人生の絶望の中にいたローズ身分の格差故に叶わない「愛」と「沈みゆく船」タイタニック号が沈没という中で、極限状態に陥った人々の「想い」「覚悟」「生きることへの願い」そして「愛を」リアルに描いた映画です。
救命ボートが足りず、人々は狂乱し、格差による命の優先順位が垣間見えます。
『タイタニック』の見どころは、船首でのキスシーンです。
ジャックが船首で目をつぶったローズの両手を横に広げさせ、目を開けたローズは
「飛んでる!」と感嘆の声をあげます。
中学の時の英語の先生(イギリス人)が自己紹介で、『私の祖母はタイタニックの生存者なの。もし祖母があの日死んでいたら私は今ここにいないわ』と言っていたその時から映画タイタニックの見方が変わった。
ローズと、先生のお祖母さんを重ねてしまうから。#鈴木中学2年青春の実話#タイタニック pic.twitter.com/XcopXygnI3— 鈴木かなえ👗BDお祝いありがとう🎂💐 (@kanaesuzuki1121) April 10, 2020
ここはちゃんと「タイタニック」を観ていなくても何となく知っている方のも多いのではないでしょうか。
美しく光る夕陽のなか、ジャックはローズにキスをするというシーンは印象的です。
いったい何人が船でそのまねをしたのでしょうね!船が無くても私は真似していましたがね!
実は私も真似しちゃったりなんかしてました!!あの時は高校生でしたから流行りでしたしね。
そして、映画のラスト。生存者確認名簿と照らし合わせるために乗組員が生き残ったローズになを訪ねるシーンに注目ですよ。どんな内容かは内緒です。まだ見ていない方のためのお楽しみ!
【タイタニック】概要
『タイタニック』では人間社会の格差がところどころに描かれていました。
船内でのイギリス階級社会による「社会の格差」、船が沈没する際の救助順による
「命の格差」、船長や船底作業者の「労働の格差」などです。
この映画では、格差社会から自由と平等を求めるため、ジャックとローズがひかれあいます。
映画の撮影において、キャメロン監督の猟奇的ともいえる理想の追求、過酷なスタッフの
労働などによるトラブルも発生したとの話がありましたが、「映画製作における格差」に
よるスタッフの意識が『タイタニック』という作品にリンクしてスクリーンに現れたのか
わかりません。
少なくとも私はそう感じるほど、この作品における「格差の表現」が印象的でした。
<監督>ジェームズ・キャメロン(カナダ) 1954年8月16日生まれ
職業:映画監督・脚本家・映画プロデューサー・冒険家
【監督・脚本】『ターミネーター』『エイリアン2』『タイタニック』『アバター』など
【脚本】『ランボー/怒りの脱出』など
アカデミー賞:1997年作品賞・監督賞・編集賞『タイタニック』
<主演>レオナルド・デカプリオ(アメリカ) 1974年11月11日生まれ
職業:俳優・映画プロデューサー・脚本家・環境保護活動家
主な作品:『ロミオ+ジュリエット』『タイタニック』『ギャング・オブ・ニューヨーク』
『アビエイター』『インセプション』『華麗なるギャッツビー』
『レヴェナント:蘇えりし者』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など
アカデミー賞:2015年主演男優賞『レヴェナント:蘇えりし者』
ケイト・ウィンスレット(イギリス) 1975年10月5日(47歳)生まれ
主な作品:『いつか晴れた日に』『タイタニック』『アイリス』『愛を読む人』
『スティーブ・ジョブズ』など
アカデミー賞:2008年主演女優賞『愛を読む人』
【タイタニック】まとめ
いかがでしたか?「タイタニック」の沈没事故は史実ではローズとジャックの存在は架空。
しかしローズとジャックの物語意外の人々や事故にまつわることは事実として映画ではしっかりと描かれていました。
「タイタニック号」は姉妹船である「オリンピア号」が存在し、出航当時すり替えられていたのではないかとまことしやかな都市伝説があったということ。
悲劇のラブロマンスとして描かれていますが、当時のさまざまな格差が描かれている作品です。
私自身として一番の驚きは、興行収入が歴代トップになったというのに、タイタニックの生き残りの女性に「3万ドル」の寄付はめっちゃ足りない!!ということですけどね!
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